小学生が英検5級を受ける意味とは？試験内容や勉強するときのポイントをわかりやすく解説

小学生に英検5級を受けさせるかどうか、迷っているパパやママは多いのではないでしょうか。

「中学入試で有利になるのは4級以上…」「5級って意味あるの？」と心配になるのは当然です。

でも実は、英検5級は“英語の基礎づくり”にぴったりの試験。日常で使うやさしい単語や文法が中心で、小学生でも挑戦しやすい内容になっています。

この記事では、小学生が英検5級を受ける意味から試験内容、勉強するときのポイントをわかりやすく解説します。

小学生が英検5級を受ける意味とは？

小学生が英検5級を受けることについて、「中学入試で優遇されるのは4級以上だから、5級って意味あるのかな…？」と不安に思うパパやママも多いでしょう。

英検5級の試験問題は、英語の基礎力を問うものばかり。英語は基礎が理解できないと、後の学習に大きな影響が出ます。

よって、英検5級は英語の基礎作りに大きな意味があるのです。

また、英検5級の受験は英語を学び始めた子どもにとって“今の力をしっかり知る”ためのちょうどいいステップにもなります。

学校や家庭学習だけだと「聞くのは得意だけど読むのは苦手…」など偏りが出がちです。

英検という公式のテストに挑戦することで、自然と苦手にも向き合い、総合的な英語力が育っていきます。

そして何より、初めてのテストに挑む経験が子どもに大きな自信を与えてくれるでしょう。

「やればできた！」という成功体験は、学習の習慣づくりにもつながります。

英検5級は、ただの“試験対策”ではなく、小学生が英語を楽しく続けていくための大事な第一歩。

パパやママは「意味がないのでは…？」と不安に思うのではなく、初めての英語のテストにチャレンジする子どもの背中をそっと押してあげましょう。

英検5級の受験で習得すべき単語数

小学生が英検5級に挑戦するとき、まず気になるのが「どれくらいの単語を覚えればいいの？」というところですよね。

目安としては約600語ほどで、中学校の初歩レベルにあたります。

小学校の英語教育で習う英単語数が約600～800語なので、小学生が挑戦するにはちょうど良いレベルと言えるでしょう。

出題されるのは、名詞・動詞・前置詞・疑問詞など、基本的だけど大事な単語です。

文法も「簡単な疑問文や否定文を作れるか」といった基礎的なものが中心なので、無理なく取り組めます。

いずれも中学1～2年生で習うような内容が中心ですが、日常生活でよく使う言葉が多いので、小学生でも十分対応できるでしょう。

現役東大生は英検5級から受けたの？

ここまで読んでも、「受験対策にもならない英検5級を受けても意味があるのかな…？」と感じているパパやママもいるかもしれません。

そんな不安を少しでも軽くするために、実際に現役東大生がどの級から英検を受けていたのかを見てみましょう。

HUSTAR株式会社が運営する『スタディチェーン』が、東京大学の現役学生を対象に行った調査によると、小学生のうちに英検を受けていた割合はなんと約76％。

その内訳は次のようになっています。

• 英検5級　36％
• 英検4級　22％
• 英検3級　14％
• 英検準2級　5％
• 英検2級以上　3％

この結果を見ると、一番多かったのが英検5級。

東大生であっても、最初は5級からスタートして、1つずつ段階を踏んで伸ばしていった子が多いことがわかります。

もちろん、「英検を受けた＝東大に行ける」という単純な話ではありません。ただ、英語を身につける手段として、英検が広く選ばれているのは確かです。

英検5級の試験内容

英検5級の試験は、主にリーディングとリスニングの2つの「パート」で構成されています。

試験内容	試験時間	詳細
リーディングパート	約25分	・短文の空所補充 ・会話に合う語句の選択 ・語句の並べ替え
リスニングパート	約20分	・イラストを見て答える問題 ・簡単な日常会話の理解問題

リーディングでは、短い文の空所補充や会話の流れに合う言葉を選ぶ問題、語句の並べ替えなど、基礎的な文法や語彙が身についているかを確認します。

リスニングでは、イラストを見ながら答える問題や、日常生活の簡単な会話を聞いて答える問題が出ます。

出題されるテーマも「家族・学校・趣味・買い物・スポーツ」など、子どもたちにとって身近でイメージしやすいものばかりです。

また、希望者はスピーキングテストも受けられます。

こちらは、20語ほどの短い文章を声に出して読んだり、内容について簡単な質問に答えたりする形式で、初めての子でも取り組みやすい内容になっています。

なお、英検5級のスピーキングテストは合否に影響せず、スピーキングテスト単体で合否判定されます。

過去のリーディングテストを見てみよう！

英検5級のリーディングの問題は、全25問。次の流れで出題されます。

項目	内容	ポイント
語彙・文法	単語の意味や基本的な文法を理解しているかをチェック	「穴うめ問題」などで基礎力を確認
会話文	日常の簡単な会話の流れに合う答えを選ぶ	家族・学校・趣味など、子どもに身近な内容
並べ替え	バラバラの語句を正しい文になるように並べ替える	文のしくみが自然と身につく

ここからは、それぞれの過去問題を詳しく見ていきましょう。

語彙・文法

英検5級の最初に出てくる語彙・文法問題は穴埋め形式で、全部で15問。リーディングの問題が全25問なので全体の6割を占めます。

語彙・文法問題はさらに単語・熟語や表現・文法の3つのパートに分けられます。

2025年第2回の英検5級の過去問題をみてみましょう。

《単語》

まず1～4の単語の意味は次の通りです。

1. drink 飲む
2. floor 床
3. jump 跳ぶ
4. break fast 朝食

ここでは、Aが「ゆかさん、座ってテレビをみましょう！」と言っているので答えは2になりますね。

《熟語や表現》

（ ）の後にAが「風呂場はどこですか？」と尋ねており、Bが「It’s over there.（向こうにあるよ！）」と応えています。

（ ）の後にme.があるので、ここは声かけの表現の1つ「Excuse me.(すみません)」が答えになります。

《文法》

この文の（）の後を訳してみると、彼は高校に通っているとなっています。

その前にjunior high school students（中学生）と書かれているので、前後の文が矛盾していますよね。

この文を矛盾させないようにするためには、中学生ではないという表現にする必要があります。

なので、答えはbe動詞の否定語であるisn’tを選択します。

会話文

英検5級の大問2は会話文の問題が出てきます。会話のやり取りから適切な回答文を選択する問題です。

ここでは、Boy…恐らく息子でしょう。息子がお母さんに「私のパジャマはどこにあるの？」と伝えています。

この疑問文の回答は、パジャマの場所を示しているものが正解となります。1～4の日本語訳は次の通りです。

1. It’s big それは大きい！
2. Five dollars これは5ドルです
3. On your bed. ベッドの上にあるわよ
4. After dinner 夕食の後でね

ここは、3が答えになりますね。

並び替え

英検5級の中で一番苦戦するのがこの並び替え問題でしょう。

日本文の意味が通るように単語を並び替えて、1番目と3番目に来るものの適切な組み合わせを選択します。

この日本語を英語に直すと次のようになります。

This is my sisters (piano)

1番目に来る単語は「this」。3番目に来る単語が「my」なので、正しい組み合わせは①‐③になります。

英検5級の合格率

英語技能検定の公式サイトで各級の合格率が掲載されていたのは、2015年度まで。

2016年度から合否判定方法や問題形式が大きく変わったため、従来の合格率発表は行われなくなりました。

そのため、英検5級の正確な合格率は確認できませんが、英語塾や英検解説記事の情報によると最新の英検5級合格率は約80％だろうと言われています。

合格率が高いとはいえ、不合格になることは決して珍しいことではありません。

「英検5級のテストを受けてみたいけれども不合格が怖い」と不安に感じている小学生もいるかもしれません。

不安に感じている生徒には、合格を目標とするのではなく、英語を楽しく学ぶこと・自分のペースで進めることが大切であることを伝えることで、自己肯定感や学習意欲を保ちやすくなります。

英検5級の申し込み方法

英検5級の申し込み方法は、「本会場」で受けるか、それとも学校や塾などの「準会場」で受けるかによって異なります。

項目	本会場	準会場
申し込み方法	個人で申し込み（ネット or コンビニ）	学校・塾などが団体で申し込み
試験会場	英検協会が指定した公式会場	通っている学校・塾など
試験日	個人で選べる（予約制）	団体ごとに決定（個人で選べない）
受験料	通常料金	本会場より安い
安心感	はじめての会場で受験	普段の環境で受けられ安心しやすい
こんな子におすすめ	日程の都合を合わせたい子・近くに準会場がない子	慣れた環境で受験したい子

本会場は、英検協会が指定した公式の試験会場で、申し込みはパパ・ママがインターネットやコンビニから個人で行います。

試験日や会場は自分で選べますが、座席には限りがあるため予約制です。

一方の 準会場は、学校や塾などが試験会場として登録している場所で、団体で申し込むのが基本です。

通っている学校や塾が申込みをまとめてくれるため、パパ・ママの負担は少ないでしょう。

ただし、試験日はその団体ごとに決まっているため、個人で日程を選ぶことはできません。

準会場は 受験料が本会場より安いうえ、普段通っている学校や塾で受けられるので小学生でも安心しやすいのが大きなメリットです。

小学生に英検5級の受験勉強をさせるときのポイント

小学生は「勉強のコツ」がつかめていないこともあって、思うように進まない場面が出てくるものです。

そのような場合でも安心して続けられるようここからは、小学生のわが子に英検5級の勉強をさせるときの3つのポイントをご紹介します。

楽しみながら学習させる

小学生のわが子が英検5級に挑戦するときは、「勉強させなきゃ…」と身構えるよりも、まずは英語を楽しいものとして感じられるようにしてあげることが大切です。

たとえば、英語の歌やアニメを一緒に楽しんだり、イラストつきの教材やゲーム感覚のアプリを使ったりすると、自然と英語に触れる時間が増えていきます。

声に出して単語やフレーズをまねするだけでも、発音やリズムが身につきやすくなるでしょう。

また、長時間の勉強よりも、短い時間を毎日コツコツ続けるほうが、子どものやる気が長続きします。がんばりすぎなくてOKです。

時折、模擬試験やクイズ形式で力試しをすると「できた！」という達成感が得られて、次のステップに進む自信につながります。

学習の進捗を気に掛けてあげる

小学生が英検5級を目指すとき、パパやママがそっと進み具合を見守ってあげることがとても大事です。

どれくらい理解できているのかを知っておくと、つまずいている場所にも早めに気づけて、無理なくフォローできます。

特に、リスニング・単語・文法などは子どもによって得意・不得意がはっきり出やすい部分。

無理にスピードを上げるより、子どものペースに合わせて少しずつ進めるほうが、やる気をキープしやすくなります。

学習時間は短くても問題ありません。

学習の進み具合が見えるオンライン教材やアプリを使うと、進捗が目で確認できるので子どものやる気を持続させやすくなります。

ネガティブな発言をしない

パパやママの言葉は、小学生が英検5級に挑戦するときの“心の支え”になります。

だからこそ勉強がうまくいかない日があっても、ネガティブな言葉を避けることがとても大切です。

つまずいたときこそ、「もう少しやればきっとできるよ」「失敗って実は成長のチャンスなんだよ」といった前向きな声かけが、子どもの心をぐっと軽くしてくれます。

否定的な言葉や強いプレッシャーは、自信をなくしてしまい、英語から遠ざかる原因にもなりかねません。

一方で、努力したことや少しの成長でも具体的にほめてあげると、子どもは「やればできるんだ！」という気持ちを持てるようになります。

この“できた”という実感が、次の学習へのやる気につながります。

パパやママの温かい声かけは、英検5級への挑戦を前向きに後押しする大きな力になりなるでしょう。

小学生の英検対策はアクティメソッドにお任せ！

「わが子に英検5級を受けさせたいけれども、上手くサポートできない」このようなお悩みを持つパパやママは少なくないでしょう。

またパパやママの「勉強しなさい！」が過度になりすぎて、親子関係にヒビが入ってしまうこともあるかもしれません。

仕事に家事に忙しいパパやママに英検受験のサポートまでするのは、限界があります。

小学生のわが子に英検5級を受けさせたいと考えているならば、アクティメソッドにお任せください！

アクティメソッド西熊本は、英検の習熟度を目安としたクラス分けを行っています。

最初は原則全ての生徒がAクラスからスタートし、クラスアップを目指します。

レッスンでは、英検合格に必要な知識を学ぶことができるので、レッスンをしながら英検受験を目指すことも可能です。

またゲーム感覚で覚えられる英単語タイピングは子どもたちに大好評！

楽しく英検5級に必要な英単語を覚えることができます。

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