「うちの子、英語の授業についていけてるのかしら」「小学校で習う英単語っていくつあるのかしら」
小学3年生から必須化された英語教育に不安を感じるパパやママは少なくないと思います。
また自身の中学校の英語教育を思い出し、英単語を我が子に覚えさせるためにどうサポートすればよいのか今から悩んでいる人もいるかもしれません。
今回は、小学校で習う英単語の数や学習方法、家庭でのサポートの仕方をご紹介します。
2024年の教科書改訂による外国語の学習内容の変更点についても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
小学校で習う英単語の数は600~700語
文部科学省が平成29年に公表した小学校学習指導要領によると、小学校の英語教育で取り扱う英単語の数は、600~700語程度であると提示しています。
文部科学省が作成した小学校5・6年生の外国語科の参考図書「We Can!」には、650前後の英単語が記載されています。
「We Can!」最終ページには、小学校3年~6年までに扱う主な英単語一覧が掲載されています。
英単語以外にも、「We Can!」には会話文や英文が掲載されています。
600~700語をすべて覚える必要はない
「算数や国語の学習にも不安があるのに…英単語を600~700語も覚えられるかしら?」
このような不安を抱えるパパやママもいるかもしれません。でもご安心ください。
600~700語程度の英単語は、あくまでも小学校の英語教育で取り扱う語数であり、そのすべての発音やスペルを覚える必要はないためです。
また英語の授業で、英単語のスペルを正しく覚えて「書く」ことを強要されることもありません。
小学校の英語教育の「書く」スキルの習得は、英単語を正しく書くスキルではなく、英文や英単語を書くときのルールを覚えることを求められます。
小学校の英語教育では英文や英単語の書き方を覚え、中学校の英語教育をスムーズに進められるよう促すねらいがあります。
また文部科学省が作成した「小学校外国語活動・外国語 研修ガイドブック」にも以下の文章が記載されています。
小学校段階では、すべての児童に、綴りを覚えて語句や表現を書くことができるようになることを期待するのは不適切であることに留意する。
引用:文部科学省│小学校外国語活動・外国語 研修ガイドブック P26
このことからも、小学校の英語教育では、生徒に英単語のスペルを覚えて書くことを求めてはいないことがわかります。
小学校で学習する英単語の特徴
小学校で学習する英単語には、次のような特徴があります。
小学校の英語教育では、英語に慣れ親しむことを目的にしていることから「聞くこと」「話すこと」をメインに学習します。
そのため取り扱う英単語は、小学生の子どもたちが興味を惹きやすい単語(名詞)が中心です。
また中学校の英語教育でも繰り返し学ぶことが予想される英単語や英文も含まれています。
2024年度の教科書改訂により変わる英単語の取扱い
2024年は4年に1度の教科書改訂の年です。教科書改訂により、英語教育の内容にも一部変更が出ています。
その中でも注目すべき変更点は次の通りです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
教科書内で取り扱う英語の単語数が800語を越える
2024年度の教科書改訂により、小学校で取り扱う英単語の数が800語まで増加します。
小学校の英語の教科書で取り扱う英単語が増えたのは、中学校で覚えるべき英単語を小学校のうちに補い、中学校での英語教育の負担を少しでも減らそうとする動きがあるためです。
中学校の英語教育では新たに1,600~1,800語程度の英単語を覚える必要があり、小学生のうちにできる限り多くの単語に触れる必要があるためだと考えられます。
英単語の語数だけ見ても、中学校では約2倍の数の英単語を新たに学習しなければなりません。
小学校で学ぶ英単語と合わせると、中学校卒業までに学習する英単語の数は2,200~2,500語程度にもなります。
中学校に向けて英単語を書く練習が行われる
2024年度の教科書改訂により、中学校の英語教育に備えて英単語を書く練習が行われるようになります。
前章でも言いましたが小学校の英語教育では、「聞く」「話す」を中心としたカリキュラムで、英単語や文章を「書く」「読む」ことはそこまで重要視されていません。
しかし、中学校の英語教育では「書く」「読む」が中心としたカリキュラムとなり、英単語のスペルを正しく覚えて書けることが求められます。
その結果、小学校と中学校での英語教育のギャップに生徒が付いていけず、英語が苦手になる生徒が続出してしまいました。
2024年度の教科書改訂では、小学校と中学校の英語教育のギャップを少しでも埋めるため、単語を書いて練習するページも教科書に加わることとなったのです。
今まで通り、小学校で学習するすべての英単語のを覚えて書けるようになる必要はありませんが、今後は中学校でも繰り返し学ぶ英単語は覚えて、書けるようになる必要があるでしょう。
家庭でサポート!小学校の英単語の学習方法
「我が子が英語嫌いにならないためにも、英単語の学習を家庭でサポートしたい」
このように考えているパパやママもいるのではないでしょうか。ここからは、家庭でサポートできる小学校の英単語の学習方法をご紹介します。
フォニックスを習得する
小学校の英単語を家庭でサポートするときには、フォニックスを習得するよう促しましょう。
フォニックスとは、英語の文字と発音の関係性を学び、英単語を正しく発音することを目的とした学習方法です。
日本の子どもが50音でひらがなを学ぶのと同じように、英語圏の子どもたちはフォニックスで英語を学びます。
ただし、日本のひらがなと英語には大きな違いがあります。
日本のひらがなは文字の名前とその音が同じです。
文字(ひらがな) | あ | い | う |
文字・音の名前 | ア | イ | ウ |
例えば、あ・い・うは「ア・イ・ウ」と発音できます。
一方、英語の場合は、文字の名前とその音が異なるため注意が必要です。
文字 (アルファベット) | A | B | C |
文字の名前 | エイ | ビー | シー |
音の名前 | ェア | ブ | ク |
例えば、A・B・Cの文字の名前は「エイ・ビー・シー」になります。
しかし、音の名前は次のようになります
- 「A」→「ェア」
- 「B」→「ブ」
- 「C」→「ク」
よって「BOOK」という英単語は「ビー・オー・オー・シー」と読まず、「ブオゥク」と発音するのです。
フォニックスを習得できると、初めて見る英単語でも発音がわかったり、英単語を聞いてスペルを推測できたりするようになります。
声に出しながら書き取りをする
小学校の英単語を家庭でサポートするときには、子どもに英単語を声に出しながら書き取りをするよう指導しましょう。
目で見るだけでも英単語は覚えられますが、口や手を使う方が英単語をより覚えやすくなり、記憶も定着するためです。
また英単語を何度も声に出すことで、発音の練習にもなり英語の「読む」「話す」スキルの向上にもつながります。
簡単な英文を使って英語を覚える
英単語をある程度覚えてきたら、簡単な英文を用いて英単語を覚えるよう促しましょう。
英文で覚えると複数の英単語をまとめて覚えることができるためです。
覚えたい英単語を含む簡単な英文を書いて、子どもに読ませたり書かせたりするとよいでしょう。
会話文を作って親子で会話しながら覚えていくのも楽しそうです。
いずれも、子どもが楽しめるような方法で英単語を覚えられるようサポートしていくことが大事です。
小学校の英単語を楽しく覚えるならアクティメソッド
小学生の場合、個人差にもよりますがどの教科においても勉強を継続させるのはなかなか難しいものです。
パパやママが子どもの将来のために、家庭学習で英語を覚えさせようとしても、小学生の場合、やる気や遊びに左右されてしまい思うように勉強が進まないことが多々あります。
またパパやママが子どもの将来を考え、つい指導に熱が入ってしまい、子どものやる気を削いでしまう可能性もあるでしょう。
子どもの英語教育を家庭で補うのには、限界があります。
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まとめ
小学校で習う英単語の数は600~700語程度あります。しかしながら、そのすべてを覚える必要はありません。
小学校の英語教育の目標は英語に慣れ親しむことだからです。そのため、授業で取り扱う英単語は、日常会話や身近な話題に関する単語が中心となっています。
しかし、中学校の英語教育では小学校の約2倍にあたる1,600~1,800語程度を新たに学習する必要があります。
そして、中学校では高校受験に向けて「書く」・「読む」を中心としたカリキュラムになるため、小学校の英語教育とのギャップを感じ英語嫌いになってしまう生徒も。
我が子の近い将来を考えるのであれば、小学校のうちにできる限り多くの英単語を覚えさせ、スムーズに中学校の英語教育へつなげさせたいと思うのは切なる親心ではないでしょうか。
英単語は、時間をかければ家庭学習でも覚えさせることは可能です。しかしながら、小学生の集中力と家庭でのサポートには限界があります。
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子どもの英語教育にぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
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